探偵の愚痴
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最初の探偵事務所
矛盾
訳のわからない
学校
学んだこと
運営ならず
閉鎖の日
新しい就職先
 ぼくが学んだこと

結果を言えば、チラシを配った当初、この講座に興味を持った人たちがけっこう、ぼくの話しを聞いて申し込んでくれた。
もともと、浮気調査に結びつけるための講座だから、それほどのもうけにならないような料金なのだけれど。

けれど、思ったほどの高額な調査依頼は入らなかったのだ。
講座をやっていて、実はぼくもたのしかった。
講座を申し込んでくれた人たちは、主に友達同士の主婦が多く、とくに男前でもないぼくに対しても、若い、というだけで、好意的に接してくれたのだ。

これが、コーヒーを運んでくる女子社員には、ちょっと冷たい態度になるのだからおもしろかった。
1年たってもぼくを見下したかのような態度の女子社員たちに、最近不満を持ちつつあったぼくだから。

この1年でぼくが、気がついたこと。
“名称や電話番号が違っていても、じつは同じところが経営している”こと。
これ、事務所の住所をじっくり見て見るとよくわかります。

たいがい、その住所は比較的控え目に小さめに記載されていて、なんとなく『名古屋市○○』というところまで見るとその先は気にしなかったりする。
それを巧みに利用しているってとこかな?
○丁目△番地×号を、○−△−×と表示したり、ビルの○号室だけ記入していないだけのものとか。

小さなビルに、探偵事務所が2件入るなんてことは、通常考えにくい。
同じところで、電話回線をいくつか引いているってことなのだ。
あと、あたかも支店がたくさんあるところ、あれも、知り合いなんかのところに電話回線だけ設置し、あとは名古屋に転送される仕組みとなっているのだ。

これは、ぼくが、ぼくの地元近くに支店があるように記載されているところに電話をかけ、“今から相談できますか?”と、持ちかけたところ、電話応対の人が、“今担当者が不在で、名古屋本社に転送されていまして・・・”と、返してきたことでわかったのだ。

同じ方法で、わざと遠くにある電話番号にかけ、同じように持ちかけたところ、どこも同じような返答が返ってきたからだ。
こういったところは、あまり信じない方が良いと思います。

あと、電話帳に有名人の写真を載せているところは、調査料金が高い。
女子社員が新婚さんの振りをして、相談を持ちかけたところ、かなり高額な調査料金を提示してきたのだ。

なかには、調査料金以外に、契約時の金額が加算されるため、1回の契約で何日か調査を頼んでおいた方が良い、と言われたとか。
もし、1回で調査を頼み、結果が出ず、もう1日追加で頼もうと思うと、また契約時の金額が必要になるから、と。

その契約金が、30万近かったりするので、もし、自分が切羽詰まって相談していたなら、何日が余分に契約してしまう、と、普段気の強い女子社員から聞かされると、とても現実味のあったように感じたのだ。




 
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